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(ひと休み) スウェーデン人は働き者

ホテルの朝、街の賑やかな音で起こされる  1992年に初めてスウェーデンを訪れ、ストックホルムの小さなホテルに泊まっていた。  前日はスウェーデンに着いたばかり、そこから北方90kmほど離れた ウプサラへ行き、オルフェイ・ドレンガーの"Caprice Concert"を聴き、その後、 120 ㎞以上の距離をドライブしてストックホルムに来た。  翌朝、寝不足でぐっすり眠っていたら、外が余りにも賑やかなので目を覚ました。そこで、ホテルの外に出て見たら、まだ午前7時というのに、徒歩や自転車に乗った人で、道が溢れている。これは、通勤や通学の人らしい。 昼になったら  ホテルで朝食後、市内見物に出て見たら、街中はガラーンとして、人はほとんど歩いていない。郵便局に行っても、デパートの中を歩いても、目に付くのはお年寄りばかり。 それが夕方になったら  夕方5時ごろ、どこかレストランで夕食を、と思ってストックホルムの中心街に行ったら、街中は人で溢れていて、レストランの道路に出しているテーブルは若い人で一杯、つまみ無しのビールのジョッキ1個を置いて、遅くまでワイワイ話し合っている。また、試しに夕方にデパートに入って見たら、日中とは全く違って、フロアは大勢の客で一杯、特に食品売り場は私の割り込む隙間もないほどだった。 そう、国民全員が働いているのだ  スウェーデンの人口は1000万人強ですから、一国の経済を考えたら、国民全員が働かなければ成り立たない。だから、夫婦共稼ぎは当たり前で、"Caprice Concert"を知らせてくれた友人夫妻も共に、定年まで勤めていた。 彼らの生活は?  友人夫婦には子供がおらず、現役時代の住居はストックホルム市内のアパートで、贅沢な感じはしなかったが二人で住むには広すぎるくらいだった。われわれとの大きな違いは、現役時代に大きなヨットを買って、毎夏は北海の方まで航海していた。定年後は、海岸に近いところに引越し、相変わらずヨットで遊んでいる。日本人から見れば、年金だけで優雅な生活をしているように見える。 スウェーデンは天国か?  ご存知のように、消費税は25%と世界一高いが軽減税率があって、日常頻繁に利用する、食料品、日用品、レストラン、ホテルなどは12%、文化的に価値のある、本、
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"Uploads from Orphei Drängar" に出て来るピアノ伴奏者 Folke Alin について

男声合唱愛好家の皆さん、  先日ご紹介したオルフェイ・ドレンガーOrphei Drängar (OD)の"Uploads from Orphei Drängar" はお楽しみいただいていますでしょうか? "Uploads from Orphei Drängar" "La vargine degli angell" https://www.youtube.com/playlist?list=UUQq4AKFnsNj6IeKDDmu6Sdw  ところで、1曲目の"La vargine degli angell"の最後のクレジットの中で、ピアノ伴奏がFolke Alinと出ていたことに気が付きましたか? Folke Alinは指揮者Cecilia Rydingar Alinの夫君です。  実は、Robert Sundが2005年の前後に辞意を表明するとODは、これまでODの指揮をしたことがある3人の指揮者に、 それぞれ1回づつ演奏会の指揮をしてもらい、OD団員の総意で指揮者を選ぶことにしました。その時の3人の指揮者候補の中の2人がAlinご夫妻だったのです。  Cecilia Rydingar Alinが指揮者に就任してからも、Folke AlinはODの専属ピアニストを務めており、2010年と2014年のOD来日時にも同行していました。 (2020.04.27.)

オルフェイ・ドレンガーをYouTubeでお楽しみください

男声合唱愛好家の皆さん、  合唱練習が出来なくなり、予定していた演奏会も中止、もしくは、延期になって、合唱関係の皆さまは悶々(もんもん)として毎日を送っておられるのではないでしょうか。そんな時に是非聴いて欲しいのは、海外の男声合唱団の演奏です。  スウェーデンのオルフェイ・ドレンガーOrphei Drängar (OD)から連絡があり、最近、"Uploads from Orphei Drängar" に29曲をまとめて、観て、聴くことが出来るようにしたというのです。COVID-19のパンデミックに関係しているのかもしれませんが、はっきりは分かりません。(中の曲で、最新の公開日は今月8日) "Uploads from Orphei Drängar" https://www.youtube.com/playlist?list=UUQq4AKFnsNj6IeKDDmu6Sdw  観ました、いやー、予想以上です。  画面下に一部、説明にありますが、2011年や2015年のCarprice Concert(お楽しみコンサート)での収録が多く、その後の演奏もあります。私は1992年にウプサラでCarprice Concertを聴いたことがあり、その時は、冒頭になんの説明も無く、ビートルズの「ミッシェル」を静かに歌い出したのを聴いて、「ゾクッ」としたことがありますが、今回の29曲の音楽の幅の広さには圧倒されます。他に教会やドイツ演奏旅行など、最新では昨年の演奏も含まれています。  ODは、ソリストや伴奏はプロを使って本格的に、ステージは照明や演出にこだわり、どんな曲でもそれなりに誰もが楽しめるように、演奏に手抜きがありません。これでウプサラ大学の学生、OBと職員とで構成されたアマチュアの男声合唱団というのです。はあー、もう言葉もありません。  それにしても、初めて聴く曲でも、歌詞など理解出来なくても、こんなに楽しめることに、驚くと共にうらやましく感じています。それでは、豪華で心豊かなひと時をお過ごしください。 (2020.04.20. 改04.25.)   まだまだLPレコードの勢いがあった時代に ODが用意していたLPを入れるビニール袋です。 LPをまとめて20数枚買った時に、この袋に

合唱活動がストップ、憎っくき新型コロナウイルスめ!

男声合唱愛好家の皆さん、  先日ご紹介したオルフェイ・ドレンガーOrphei Drängar (OD)の"Uploads from Orphei Drängar" はお楽しみいただいていますでしょうか? "Uploads from Orphei Drängar" "La vargine degli angell" https://www.youtube.com/playlist?list=UUQq4AKFnsNj6IeKDDmu6Sdw  ところで、1曲目の"La vargine degli angell"の最後のクレジットの中で、ピアノ伴奏がFolke Alinと出ていたことに気が付きましたか? Folke Alinは指揮者Cecilia Rydingar Alinの夫君です。  実は、Robert Sundが2005年の前後に辞意を表明するとODは、これまでODの指揮をしたことがある3人の指揮者に、 それぞれ1回づつ演奏会の指揮をしてもらい、OD団員の総意で指揮者を選ぶことにしました。その時の3人の指揮者候補の中の2人がAlinご夫妻だったのです。  Cecilia Rydingar Alinが指揮者に就任してからも、Folke AlinはODの専属ピアニストを務めており、2010年と2014年のOD来日時にも同行していました。 (2020.04.27.)

スウェーデン放送合唱団

スウェーデン放送合唱団の演奏会を聴いて来ました スウェーデン放送合唱団の演奏会は、テレビ番組で視聴しても素晴らしいが、やはり、何度聴いてもナマで聴く素晴らしさは格別だった。どの曲も良かったが、中でも、サンドストレムにより1980年に作曲された「アニュス・デイ」は、めくるめくメロディとハーモニーとの動きに、完全に魅了された。また、「ショスタコービチによる4手のピアノ版による」とあったストラヴィンスキー作曲「詩編交響曲」では、二人のピアノ伴奏者も一緒に歌っているように口が動いていたので驚いた。  アンコールで3曲ったが、2曲目に日本古謡「さくら」はいくらなんでも季節外れなのでつい失笑したが、他の2曲は共にスウェーデン民謡で、「そして乙女は輪になって踊る」(アルヴェーン編曲)と「すべての山と谷をめぐり」(ヴィカンデル編曲)は楽しく、特に後者は、きいたばかりなのに自然にメロディが口をついて出るほど、素直な親しめる曲であり、演奏だった。  なお、この演奏会の模様は、NHK BSプレミアム「クラシック倶楽部」で2020年2月後半に放送の予定、と掲示されていた。     --------------------------------------------- 今日はスウェーデン放送合唱団の演奏会 今日(11月26日)、東京オペラシティコンサートホ-ルで開催されるスウェーデン放送合唱団の演奏会を聴きに行きます。  スウェーデン放送合唱団の演奏は、2013年6月に来日した時にも聴いたが、その素晴らしい演奏は忘れられない。(指揮者は今回と同じペーター・ダイクストラ。なお、翌年5月にNHK-BSプレミアムで放映された。)  それより前の1996年10月の来日時には、スウェーデン放送合唱団とエリク・エリクソン室内合唱団との合同で、東京の目黒サレジオ教会で「アカペラ・チャリティ・コンサート」の名前の演奏会が あった。その時に、なんと「友情出演(!)」という名目で東京リーダーターフェルも出演したのだった。私もその一員として歌ったが、スウェーデン放送合唱団のメンバーの中にオルフェイ・ドレンガーの元団員も居たので、休憩時間中に大いに話が弾んだ記憶がある。 そして、この時の指揮者はあの(!)トヌ・カリユステで、団扇太鼓(?)を叩

金沢メンネル第43回定演を聴いた!

金沢メンネルコールの定演を聴いた  11月3日に金沢メンネルの定演を聴いたが、予想に違わぬ演奏で、大いに楽しませてもらった。 「スウェーデンの合唱曲より」 今年の3ステージの中でも期待した第一ステージの「スウェーデンの合唱曲より」では4曲歌ったが、これまで5回来日しているスウェーデンのオルフェイ・ドレンガーが、この中の2曲はプログラムに入れるほど、どの曲もごく親しまれる曲だった。 スウェーデンの合唱曲を歌う日本の合唱団は少ないどころか、近ごろは、男声合唱団が海外曲を避ける傾向(横文字がキライ?)がある。そんな中で、難しいスウェーデン語の歌詞に挑戦したのは素晴しく、演奏も大いに楽しめた。中でも3曲目に歌った「スズランの王様」には感動した。 「バーバーショップの世界XVIII(18)」 第三ステージの「バーバーショップの世界XVIII(18)」は、このタイトルが示すように、金沢メンネルがバーバーショップを歌い始めてから18回(年)目にあたるだけあって、指揮者の努力もあったのだろうが、難しい編曲の曲を、それも暗譜でよく歌っていた。みんなが良く知っている曲も歌っていたので、聴衆も楽しんでいたようだった。 ただ、日本人には難しいことは承知の上で言わせてもらうと、もうちょっと柔らかい表情で歌って欲しかった。そして、難しい振り付けはよく動いていたのだから、特別な振り付けが無い場面でも、身体が動くと良かった。例えば、歌詞の内容に応じた表情を大きく出すとか、パート・ソロが回って来たら、自分たちが歌っているのだと両手を前に出すとか、ちょっとした配慮で動きに出すと、聴衆ももっと楽しめると思う。 「唱歌の四季  ~三善晃 編~」 ところで、第二ステージの「唱歌の四季  ~三善晃 編~」だが、知っている曲ばかりなのに、あまり楽しめなかったのは、編曲にその責があるのだろう。まるで「合唱伴奏付きピアノ曲」みたいで、気軽に楽しめるという雰囲気ではなかった。(ピアノの音量を下げるように、蓋を閉じての演奏など、努力は見えたが。) それと、難しい英語は暗譜で歌ったのに、誰もが知っている唱歌を譜面を持って歌ったのは、視覚的にも少々残念だった。 ともあれ、全体的に大いに楽しめた演奏会だった。

金沢メンネルコール第43回定期演奏会 これは面白そう!

あの金沢メンネルコールから定演の案内が  いつも興味深いステージ構成で、ご案内をいただくたびに聴きに行きたいと思っていた金沢メンネルから、今年も早々に定演の案内があった。今年はナント、下記の3ステージ構成である。  1stステージ「スウェーデンの合唱曲より」  2ndステージ「唱歌の四季  ~三善晃 編~」  3rdステージ「バーバーショップの世界XVIII(18)」  現在の日本で、こんなス魅力的なステージ構成の定演をやる男声合唱団が他にあろうか?   日本の男声合唱団は  また、 いつもの独断と偏見で意見を言うのか、との声が聞こえてくることは承知の上で言うならば、日本の男声合唱団の高齢化が進み、団員数が減っている状況を論じる時のマイナスの意味の要因は、(他にもあったら教えて欲しいのだが)以下のようなものだろう。 ・ 組曲主義 ・ 邦人作品偏重 ・ 直立不動・無表情 ・ 好評な曲でも再演まで間遠   要は、 合唱団と団員に、聴衆を楽しませようと言う意識が薄いか、無いと言えよう。 金沢メンネルの定演   今回の定演のステージを見ると、前記のマイナス要因に当てはまらないことが分かる。 1stステージの「スウェーデンの合唱曲より」  スウェーデンからこれまで4回来日しているオルフェイ・ドレンガーの演奏を聴いた日本の合唱人はたくさんいる。聴いて素晴らしいと思っただろうに、スウェーデンの合唱曲を歌う日本の合唱団は、何故かとても少ない。 3rdステージの「バーバーショップの世界」  以前にもこの団の演奏会で何度か聴いたバーバーショップで、時には、合唱活動をやっていないような若いカップルが客席で喜んでいる光景を見たことがある。そして、日本第一のバーバーショップの指導者 広瀬康夫の指揮で18回を迎えるという演奏だから、これは見逃せない。 聴衆に受けるバーバーショップ・ハーモニーだが、毎年の定演でバーバーショップを取り上げている一般の男声合唱団は、金沢メンネルを含めて、日本中でたった3合唱団だけ。これは、「邦人作品偏重」と「外国語嫌い」のためだろうが、聴衆のためにはとても残念なことだ。 2ndステージの「唱歌の四季  ~三善晃 編~」  組曲と言うよりは、アラカルトといった趣(おもむき)だろう。聴衆にとっては、気軽に